アスペルガー社会人のBlog

アスペルガー的他者の気持ちの汲み取り方

アスペルガーの子供さんをお持ちの方のブログを拝見していて、
自分が小学生の時のことを思い出した。

自分は中学受験をしているのだが、
小5の冬、国語の偏差値が40だった。
「人の気持ちを読み取りなさい。」という問題が全く出来なかったのだ。

しかしその後国語の成績は急上昇し、
小6の秋には偏差値70にまで到達する。
「人の気持ちを読み取りなさい。」という問題も解けるようになる。

何故一年も経たずに偏差値が30も上がったのか。

それは、小5の冬、国語の先生に呼び出しを受け指示されたことを
その後忠実に実践したからだった。

当時、国語の先生からは2つ指示を頂いた。
①国語の問題集を小3用から毎週1章ずつ解き、結果を提出すること
②1週間に1冊以上、小説を読むこと


小3用の国語の問題集は当時の自分でもさすがに易しかった。
小3用から徐々にレベルを上げていくことで、
学年相応レベルの問題も徐々に解けるようになった。

また、1週間に1冊以上小説を読むことで、文章を読むスピードが速くなった。
考える時間を十分に取れるようになったことで、テストの点数があがった。


アスペルガーが他者の気持ちを汲み取りにくいのは確かだと思う。
自分も他者の表情から気持ちを汲み取るのは苦手としている。
しかし、アスペルガーは他者の気持ちを絶対に汲み取れない、ということはないと思う。
基礎から訓練を積み重ねていけば、
自分が「人の気持ちを読み取りなさい」という問題が解けるようになったように、
他者の気持ちを汲み取ることが可能になると思う。

これからもアスペルガーだからといって諦めず、
小説を読み、ドラマを見、他者の表情を伺い、
他者の気持ちを汲み取る努力をしていきたいと思っている。
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by abcde354 | 2009-04-05 21:44 | 社会適応 | Trackback | Comments(15)
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Commented by レイモンド at 2009-04-06 11:30 x
いつも、とうふさんのブログから学ぶ事ができるのですが
今回も個人的にタイムリーで有難い体験談を聞かせていただき感謝です。
子どもの中学受験を経験しましたが、それはそれは大変なものでした。
これから下の子が受験するのでどうしたものかと思っていましたが
まず、さかのぼって勉強するのですね。
今学期から4年の娘ですが、さかのぼって2年生ぐらいからの問題集にあたらせてみようと思います。
上の子は、中学で英語と数学につまづきましたが、
中一の最初から教科書を読み聞かせし、問題に当たらせたら理解できたようです。
高校でつまづいても、中学の問題集からやり直せば取り戻せると聞いたことがあります。
それにしても偏差値40から一年間で70とは素晴らしいですね。
また機会がありましたら受験のお話を聞かせていただけると幸いです。
とても参考になりました。
人の気持ちを読み取るために、成人のアスペルガーにも有効かも知れませんね。
Commented by こたつ at 2009-04-06 23:04 x
最近、三国志の小説よんでます。
定型のどろどろした世界がいやというほどわかって、なかなか勉強になりますよ。
Commented by 鋼鉄ガネゴン at 2009-04-07 12:34 x
高校生の時に、中学の時に使っていた国語の問題集を妹に譲りました。
その問題集を見て、妹がゲラゲラ笑っている。
理由を聞くと
「読解力ないね。四択では絶対に有り得ない答えを選んでるし、抜き取りでは全然見当違いな所を選んでる」
と言われましたよ(^^;)
そんな事を思い出しましたね。
今からでも遅くないかな(^^;
Commented by ももんが at 2009-04-07 23:08 x
AS当事者です。いつもブログから沢山のヒントを頂いて感謝しています。
仰るとおり、訓練によってある程度身につけられることはある(定型の何倍も時間はかかりますが)と私も経験から感じます。やはり諦めず努力することは大事ですね。

余談ですが、小学生のとき、理科の問題で「蟻は自分より大きなものを運べる、正か誤か」という問題で、自分を蟻ではなく人間の私自身と思って誤×をつけて、減点されたことを思い出しました。これも読解力ですよね。
Commented by ヒゲ達磨 at 2009-04-10 23:02 x
=アスペルガーは他者の気持ちを絶対に汲み取れない、ということはないと思う。
私もそう希望しています。共感性には、情緒的共感性と認知的共感性があると言われています。

認知的共感性は、他者の立場に置かれた自分を想像することにより他者の情動を推論する能力で、他者の視点の取得、「心の理論」と関係が深いとされます。アスペルガーは心の理論の獲得が定型発達者よりも年齢的に遅れますが、成人期までには獲得しているといわれますので、認知的共感性による他人の気持ちの汲み取りは充分可能だと思います。小説、ドラマなどは、この認知的共感性の発達の良い手助けと思います。
情緒的共感性は、他者の顔の表情や音声、姿勢、動きを知覚することで生じた情動的な反応、例えば、もらい泣きなどの情動伝染です。
つづく
Commented by ヒゲ達磨 at 2009-04-10 23:04 x
つづきます

自動的先天的な情緒的共感性を基盤として、認知的共感性が後天的に加わっていくといわれています。

認知的共感性は、他者の立場、情報がなければ働きませんから、それらが不明な初対面の他人や初めての場面には無力で、私はこうした場面が苦手です。また認知的共感性で推論した他人の情動が実際の他人のそれと食い違っていた場合に、一瞬でも、表情などに顕れるであろう不機嫌さといった変化を読み取れず、間違った情動で応接をする、場にふさわしくない、その人の気持ちを逆なでするような言動をとることが間々あります。認知的共感性をより発達させるとしても、情緒的共感性が先天的に弱いために起こると思われる弱点の対策も考える必要があると思っています。
Commented by abcde354 at 2009-04-11 16:56
レイモンドさん、コメント有難うございます。お役に立てたのであれば大変嬉しいです。受験の話、また思い出したら記事に致しますね。どうも有難うございました。
Commented by abcde354 at 2009-04-11 16:58
こたつさん、三国志のご紹介有難うございます。是非読んでみたいと思います。ちなみに、著者はどなたのを読まれていますか。よろしければ教えてください。
Commented by abcde354 at 2009-04-11 17:01
鋼鉄ガネゴンさん、コメント有難うございます。自分も偏差値40の頃はありえない答えを選んでいたようです。今からでも全然遅くないと思います。お互い他者の気持ちを読めるように頑張りましょう。
Commented by abcde354 at 2009-04-11 18:30
ももんがさん、コメント有難うございます。お互い諦めずに努力してまいりましょう。
自分も理科の件と同じような間違え犯したことがあります。読解力は国語以外の教科の成績を伸ばすためにも重要ですね。
Commented by abcde354 at 2009-04-11 18:47
ヒゲ達磨さん、コメント有難うございます。情緒的共感性と認知的共感性のお話、大変勉強になりました。アスペルガーは情緒的共感性が弱いため、認知的共感性も弱くなってしまうのですね。情緒的共感性を伸ばす手段を考えること、アスペルガーにとって大変重要な課題だと認識できました。どうも有難うございました。
Commented by ヒゲ達磨 at 2009-04-11 20:51 x
このプログで、様々な気付きを得ている者として、プログ主さんのお役に立ててうれしいです。

「ソーシャルブレイン研究を始めとする認知研究において、こういった『能力』の研究に加えて、実際の社会場面でそれらの能力をどれだけ使いこなすことができるのかという『運用』についての理解が、今後ますます重要になっていくのではないかと、筆者は考える。自閉症者は、誤信念課題や模倣、視線処理においては相当の能力を有しているが、対人コミュニケーションの場面でそれらの能力を自発的に、有効に使うことに困難を抱えているようである。このことは、ソーシャルブレインの定型発達においては、心の理論などの能力を有するだけでなく、社会的な文脈でそれらの能力を適切に用いることができることが、実際の社会的場面への適応にきわめて重要な役割を果たしていることを示唆している。」
(ソーシャルブレインズ・東京大学出版会277ページ 筆者・・千住 淳・せんじゅう あつし ロンドン大学)

これには、私は肯けるものを感じます。なんとか、だましだましでも、自発的に、有効に運用して、コミュニケーション・トラブルを減らして行きたいものです。
Commented by こたつ at 2009-04-12 20:32 x
三国志ですが、吉川英治さんのを読んでいます。
小説では一番有名だそうです。全8巻で読み応えがあります。
Commented by abcde354 at 2009-05-16 23:42
ヒゲ達磨さん、遅くなりましたがコメント有難うございます。
アスペルガーは能力を「適切に用いる」のが苦手なのですね。頭で理解するだけでなく、実際に運用してみてトライアンドエラーを繰り返して、何とかコミュニケーショントラブルを減らしていきたいものですね。
Commented by abcde354 at 2009-05-16 23:49
こたつさん、コメント有難うございます。
吉川英治さんのですか。全8巻は長編ですね。
読んでみます。どうも有難うございます。
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成人アスペルガー症候群当事者とうふ(2006年確定診断済)が綴る、アスペルガー的社会人生活。
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