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定型との感覚の違い、テリトリーについて

上司と話していて気付いたことがあった。

自分は、自分のテリトリーを侵されるのが非常に嫌な人間だ。
自分のテリトリーの仕事をしている時に
「手伝いましょうか」などと言われると一気にモチベーションが下がる。
自分が「手伝って欲しい」と言うまでは黙っていて欲しいと思う。
自分が輝ける時を奪われるような気がしてならないからだ。

だから、他者も自身のテリトリーを侵されるのは嫌だろうと思ってきた。
そのため、他者が自身のテリトリーの仕事をしている時、
自分から「手伝いましょうか」とは決して言わないようにしてきた。
他者が一番輝ける時を奪う気にはなれなかったからだ。

しかし、上司の見方は違っていた。
自分のテリトリーを侵されるのを嫌がっていることについて
「仕事を抱え込んでいる」という表現をした。
他者の仕事を手伝おうとしないことについては
「自分の事しか考えていない」という表現をした。
そして、「他者のテリトリーに土足で踏み込むようなことはしたくない」と自分が表現した所、
大変驚かれ、その考えは改めるようにと指示された。

それでは、他者のテリトリーに常に踏み込んでいっていいものなのだろうか。
自分はテリトリーに踏み込まれるのが嫌な人間なので、
どういう時であれば他者のテリトリーに踏み込んでいっても良いのか考えてしまっている。
Commented by E2 at 2009-04-21 02:41 x
とうふさん

この裁量も、手伝う基準を定義するとなるとなかなか難しいところがあるかと思います。とはいえ、純粋な技術としては、折にふれて手伝うかどうか伺うことに尽きると思います。

ここで重要な点は、とうふさんからすると、手伝うかどうか聞かれるだけでもテリトリーの侵害となっても、定型の方からはそうは思われないということです。許可を求めるのは確認であって侵害ではありません。しかも、自分を気にかけて貰っていると喜ばれます。チームとしての感情的なニーズが満たされるのです。

Commented by E2 at 2009-04-21 02:42 x
目安としては、自分の仕事の進捗が6割程度、今日はこれくらいで終わるだろうとめどがついたあたりがよいかと思います。一旦辺りを見回して、大変そうな方に声をかけてみて、手伝って欲しいということであれば助けてあげて下さい。

この際、あんまりしつこくすると奇妙に思われますので、断られれば、そのまま引き下がってよいと思います。その際には、自分の仕事はこれくらいで終わるので、もし必要があれば声をかけてと伝えておくと、相手がやはり手伝って欲しいと思ったとき、とうふさんに助けを求めやすくなると思います。また、余裕がある際誰を手伝えばよいか上司に聞くというのも手です。リーダーとしてリソース分配が必要と判断すれば、誰々を手伝ってという指示が受けられます。

技術論ですが、参考となれば幸いです。

PS それにしてもAS最大の弱点は、定型と感覚が違うので、「相手の好きなことをする」「嫌がることをしない」といった黄金律が逆効果になることですね。。
Commented by ヒゲ達磨 at 2009-04-21 19:00 x
このように上司と同僚?から見られていて、3月の「残業しないと妬まれる?」に書かれた状況に居るわけですね、とうふさんは。
手厳しいとられると思いますが、一つ、会社側からとうふさんがどう見えているか考えて見ます。

「仕事のテリトリー」、この感覚自体が問題。会社側からはとうふさんに”割り当て”た仕事。とうふさん個人に属するテリトリー縄張りではない。会社が割り当てた領域。だから、とうふさんではなく、ほかの油揚げさん、がんもさんに割り当て変更可能だし、とうふさんに別の仕事を割り当てる、経験値があがる仕事を割り振るのも可能。それを個人に属するテリトリー縄張り感覚であること自体が問題。


つづく
Commented by ヒゲ達磨 at 2009-04-21 19:01 x
その縄張り感覚が、「自分のテリトリーを犯されるのが非常に嫌な人間だ。自分が手伝って欲しいと言うまでは黙っていて欲しい」となる。だから、”手を出さないで”オーラを周囲に出している。例えば、とうふさんに割り当てた仕事が、業務全体の隘路、クリテカルパスになっている状況なら、仕事はとうふさんで十分処理できる量でも、助っ人を投入して隘路状態を解消して業務全体の流れを良くしたい。とうふさんが、自ら、隘路になっている、手助けを得た方が業務全体がうまくいくと判断すれば、手伝ってコールを出して欲しい。発散している”手を出さないでオーラ”はこれらを妨げる。それで「仕事を抱え込んでいる」

経験値の上がる重要な仕事は、こういう人には任せない。なぜなら、重要なほど手助けコールを出す、助っ人投入の必要性が高いから。

つづく
Commented by ひげ達磨 at 2009-04-21 19:04 x
月あかり さんのコメントの
会社で仕事をする上で大事なのは、 「仕事(作業)の全体を見ること」
そして、「全体(作業グループ)の中で、自分が任されている役割を知っていること。、そして次に、全体の損得を考えて行動・判断できること」がポイントだそうです。

テリトリーと表現すること自体が、この視点がないことをあらわしている。


>他者の仕事を手伝おうとしないことについては「自分の事しか考えていない」という表現をした。
は、「残業しないと妬まれる?2」の
<自分から自分の為にならない余計な仕事を取りに行くことに疑問を感じることもありますが、>
を他者の目で評価したもの。嫌々気分を定型の方がちゃんと感受している。

ただ、上司の方がとうふさんに注意したのは、改善できると期待しているから。言っても判らないと考えていれば、何の注意もしない。
Commented by レイモンド at 2009-04-22 11:51 x
自分なりに段取りを組んで仕事をしている時に
手を出されると混乱します。
それぞれがそれぞれ割り当てられた仕事でベストを尽くせば全体が成立すると考えるので段取り通りに行かないと全体にも影響が出てしまうと自分は考えるのですが
どうも世の中はそうではないらしいとは最近気がついてきました。
しかしやはり、あちらに気を使いこちらに気を使いをしていては自分の仕事の質は必ず落ちます。
難しいです。

Commented by 居眠り猫 at 2009-04-22 13:57 x
互いに境界を侵さないことは、原則としては必要なことです。
各自の分担を超えて仕事をするかどうかは、仕事の緊急度、自他の繁忙度、自他の能力によります。
自分の仕事が少ない時に、誰か忙しい人がいて、その人の仕事が自分にもできるものである場合は、手伝いを申し出てよいと思います。
また、仕事を中断してでも部署全体で対処せざるを得ない事態が発生した場合は、自分にできることがあるか上司に尋ねてみてもよいと思います。
Commented by 鋼鉄ガネゴン at 2009-04-22 17:21 x
手伝われるのが嫌というのはよく分かります(-_-;)
自分がそうですから(^^;
Commented by みかん at 2009-04-23 14:50 x
感じたことを、書いてみます。

定型は、私たちが考える以上に「他者との関係性を重視する生き物」みたいで、
この辺が私たちには実感としてどうしても理解しがたい部分だと思います。

定型は、仕事の効率や精度より、「人との関係性」や「コミュニケーション」に興味が
高いし、いかなる場合においても何事においても他者との関わりが目的なのでは
ないかと感じられる事も多いのですが、「他の人の手伝ったから」あるいは「手伝って
もらったから仕事が速くミスなく終わるかどうか」は定型にとっては興味の対象外
なのかもしれません。

(私には、大事なことですが・・・)

的外れだったら、ごめんなさい。
Commented by FP2 at 2009-04-23 22:09 x
自分の場合、「台本を壊されるのが嫌」なのです。
自分なりに行動計画(台本)を作り、その通りにやっている訳で、誰か他人の手が入ってくるということは(それがあらかじめ台本に織り込まれていない限り)「破壊行為」なのです。
ちょうど俳優が舞台の台本を覚えようとしている時に、横から台本を叩き落す感じといったらいいでしょうか。
Commented by あまがえる at 2009-04-24 18:12 x
定型の同僚とコンビで仕事をしていた時は同僚に頼んで、お仕事振り分け係りをやってもらいました。この行動は上司からは能無し宣言に見えること且つ与えられたチャンスを棒に振ることを同僚が説明してくれましたが、僕には適材適所の策としか思えませんでした。能無しを能無しと判断しているのは当たっているとした思えません。

頼める同僚がいない職場ではSOSも出せませんでした。精神的にもどんどん疲労して思考力が無くなっていき、ボロボロで自主退社しました。職場にいる間に病院にいくことも出来ないくらい理性は働かなかったです。。。。。。
Commented by きらら at 2009-04-24 20:28 x
初めまして。定型の者です。
上司の方は「与えられた仕事は自分のテリトリー(他者からの介入を許さない)」という捉え方そのものを、改めるように言われていると感じました。
会社および上司としては、仕事の総体が滞りなく進められれば、最初に各担当者に振り分けた作業分担が変化したとしても、委細は問わないように思います。
作業の第一目的は当然のことながら仕事そのものの完成なので、作業する人員の達成感や満足感については二の次でしょう。
その点にいて「自分が輝ける時を奪われるような気がしてならない」というブログ主さんの言葉には、とても違和感を覚えました。(続きます)
Commented by きらら at 2009-04-24 20:29 x
(続きです)
というのも、「仕事を抱え込んでいる」「自分の事しか考えていない」という上司の方の言葉からは、それぞれ
「仕事を一人で抱え込まれたおかげで、作業に何らかの支障をきたしている(他の者に分ければ解決する問題)」
「他人の作業を手伝わないことで、その作業に何らかの遅れが出ている(手伝うことで解決する問題)」
というニュアンスが透けて見えるからです。
何らかの支障が出ていなければ、上司の方もあえてそのような注意はしないのではないでしょうか。
仕事において、自分の達成感や満足感を主とし、仕事の完成を従とするような態度に、上司の方からは見えているのではないか…と感じました。
Commented by いし at 2009-04-25 09:45 x
とうふさんは、自分の考えと相手の考えが違う事に気づかれています。
定型でも非定型でも、集中したい時はあるし、手伝ってほしい時もあると思います。
相手が領域に入られるのがイヤかどうかは、個人の性格や、その時の状況によって違ってきます。
例えば「この人は領域に入ってほしくないんだ」「この人は別に気にしないタイプだ」など。
または「こういう集中している時は話しかけない方がいい」「こういう猫の手も借りたい時は手伝ってほしいんだ」という具合に。
人や時と場合によって違ってくる事を、一つひとつ経験して学習する事が大事だと思います。
Commented by やすな at 2009-04-26 08:52 x
思ったことを書きます。

上に立つ方は、常に「全体の最適化」を図ろうとします。
>他者のテリトリーに常に踏み込んでいっていいものなのだろうか。
常に・・・ではないと思います。
あくまで「全体の最適化」を測る場合にと、自分は考えます。

たとえば、期限に対する仕事の残量が誰かに偏っているのなら、余裕がある人がフォローを申し出る。
その申し出に対して断るか、お願いをするかは自由だと思うけれど、申し出た事事体にマイナスな感情が起きてしまうのでは、周囲は申し出をすることができなくなる。
メンバー間で最適化ができないと、負担は上司に!?

ただ、割り当てられた仕事=テリトリーと考える人は定型発達者にもいるんですよね。

・申し出に対して、マイナスの感情を起こさない事。
・自分が申し出たことに対しての返事がどちらであっても、マイナスの感情を起こさずに「断り」の場合にはすぐに引くこと。

私はこの二つを意識として持っています。

自分に余裕がある時に、忙しく他人を近づけることなく仕事をしている人を見るのはあんまり気分がいいものではない・・・というのもあるかもしれません。。。
Commented by ロミ at 2009-04-26 22:25 x
はじめまして
私は先月、親しい友人に発達障害の告知をしました。
彼に対して誤解のないように慎重に話を伝えるために
用意した沢山の資料の中に
この「アスペルガー社会人のブログ」の記事を
いくつか抜粋して添えました。

発達障害に関する様々なブログとの出会いは
私の人生にも多くの影響を与えてくれています。

また来ます。
Commented by abcde354 at 2009-05-30 01:15
皆様コメント有難うございました。皆様のコメントを踏まえて「定型との感覚の違い、テリトリーについて2」を書いてみました。御覧頂ければ幸いです。皆様からのコメントは、新しい部下との仕事に生かされています。本当に有難うございます。

ロミさん、告知資料の中にこのブログの記事を入れてくださったとのこと、お役に立てて大変嬉しいです。また気が向いたらいらしてください。どうも有り難うございました。
Commented by at 2014-10-18 13:27 x
この気持ちめちゃくちゃわかります。
手伝ってくれるのはありがたいし、助け合いも大事なのはわかってるが 自分のペースが乱れるとモチベーションガタ落ちします。
周りに理解してくれる人はいません。
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by abcde354 | 2009-04-21 01:05 | 社会適応 | Comments(18)

成人アスペルガー症候群当事者とうふ(2006年確定診断済)が綴る、アスペルガー的社会人生活。


by abcde354