アスペルガー社会人のBlog

対人能力という土台があって技術が活きてくる

先日もご紹介した「職場を生き抜け」だが、
今週の連載は、「【第100回】読者のコメントにお答えします!」だった。
そこで、以下の文章に出会った。

私は(コミュニケーション力と専門スキルは)
両論ではなく、2階層の考えです。
コミュニケーション力が1階層、専門スキルが2階層という認識です。

会社員は2階層目の上の部分に力を注いでも、
1階層目がぐらぐらしていると、ほとんどうまくいきません。
上司は、1階層目のところに目をつけて低い評価をつけていくことは
十分に可能だからです。



この文章には大変合点がいった。

2009年前期、自分は評価が良くなかった。
自分はその時期に、
業界で最高峰といわれる試験に合格していた。
しかし評価は「普通」だった。
理由は「マネジメント能力に欠ける」から。
まさに、対人能力という1階層目に着目して低い評価をつけたという訳だ。


また、今回の連載にはこのような文章もあった。

会社という組織では、上司を始めとした一部の人たちにより、
職務遂行能力が高い人でも
その力が発揮できないように仕掛けることが可能なのです。
例えば、営業部で言えば、
契約が取れやすいエリアとそうでないところがあるはず。
上司から様々な意味で高い評価を受ければ、
契約が取れやすい、いわば「おいしい仕事」も回ってきます。
それは、上司の心次第。つまりは、1階層の力です。


そう、上司の心次第で全てが決まってしまうのだ。
いくら技術が高い人間であっても、
①上司から不得手な仕事を与えられる
②不得手な仕事のため、仕事で結果を出せない
③結果を出せないため、評価が下がる
という循環をおこすことは、
上司の心次第でいくらでも可能なのだ。


今回の連載から考えると、アスペルガーは
対人関係という土台部分にハンデを背負っていることになる。
土台部分でのハンデがある人間が
生き抜くために残された道はどういう道があるのだろうか。
細く狭いであろうその残された道は何か、
皆様と一緒に模索していきたい。
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by abcde354 | 2010-01-28 00:13 | 社会適応 | Trackback | Comments(12)
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Commented by maple at 2010-01-29 12:14 x
上で書いてられることは、
勝間和代の「インディペンデントな生き方」?にも、書いてあったような気がします。
専門的なスキル、外で取れる資格などでしょうか?
それとは違って、会社内で仕事するスキルって、
会社内部の人からの情報から得るしかないのですよね?
勝間勝代はそれを第一に大切と書いていたように思います。

当然、コミュ二ケーション力が弱かったら、初歩の土台が揺るぎますよね?

私の周りでは、それができることが、一人前になったかのようにも感じていました。
そう考えられると、どんなに専門的スキルが高くても、良い評価はもらえないですよね?

私が居た環境では、男尊女卑が強い職場でしたので、
女性と言う立場から、はみ出てはいけなく、
一歩ひいて古典的な女性像を演じきらないといけなかったのかな?と思っています。

仕事ができなければできないほど、古典的な女性像に徹しないと、
無理な仕事も、できもしないのに男性と肩をならべるなと、
これみよがしにフォローもしてはもらえませんでした。
Commented by comatta at 2010-01-29 22:42 x
とうふ様
ASとおぼしき同僚と働いている者です
その同僚は、仕事は本当に、とても、とても、よくできるのですが
仕事がタイトになればなるほど
案件が錯綜すればするほど
仕事内容の優劣がつけられなくなるためパニック状態になり
まわりの人間に相談したがります
でも大抵の場合、相談相手を間違えるとか
自分の欲求のまま、相手の負担を考えず相談したいだけ相談する
忙しいほど興奮状態になるため不適切な発言が増える
などなどの行動様式があるため
結果的に、仕事内容とは直接関係のないこと
つまりは人間関係でもめ事になります
Commented by comatta at 2010-01-29 22:46 x
…も字数が多かったので2回に分けました
もめ事になるたびに、上司および一緒に働いている人間は
業務に直接関係ない人間関係の修復で翻弄します
余裕があるときは、それでも、その同僚のフォローもできますが
上司もその他の同僚も案件がつまってくると
業務に関係がない、そもそも自分が引き起こさないタイプのトラブル
(人間関係ですね)
しかも自分ではない人間が起こしたことの後始末をし続けることが
時間的にも精神的にも難しくなり
結局、仕事の内容はどんなに良くても
ASっぽい同僚は評価が非常に下がります(実際にそうなので)

「対人関係という土台部分にハンデ」というものは
一緒に働いてる相手の負担もかなり大きいです

組織が小さくて、上司も同僚も、一緒に働く人すべてが
「ASっぽさ」というか、行動様式を理解してくれているぐらいの
組織規模だと上手くやっていけるように思えますが
同じ名刺を持っていてもまるで接点のない社員がたくさん働いているような
大きい組織だと「ASっぽさ」を「ひとつの個性」というように
理解して受け入れるのは難しいように感じます
Commented by マルマル at 2010-01-30 05:50 x
私は大きな組織とファミリー的な職場の2つに契約社員として籍を置いています。comattaさんのコメントに連動しますが、そのどちらにもASっぽい社員が居て、作業や技術面ではなく、人間関係においてのトラブル多発で「外に出すな」という社内決定で、接客や営業面での仕事からはずされました。それは、当事者にとってはプライ
ドが傷ついたかも知れません。でも、結果的に本人もパターン化された業務を誠実に
確実にやれて、その出来映えを認めてもらえるようになったし、周囲も混乱が減少し
ました。

ここには「ASではないかも知れないが能力的に極端な偏りがあり、その偏りが問題を
生むのであれば、その人に適正な部署を与えるべき」という通訳が存在してこその適
材適所です。

つまり・・ASの人は自己解決しようとしない方が良い、と思います。通訳や橋渡し的な誰かを探すことが、何かのときに命綱になると思うのです。
ASの方のハンディの多くは「相談をしないまま悩み、考え込み、勘違いの結論を出す」という点にあろうかと感じることがあるからです。
Commented by マルマル at 2010-01-30 06:04 x
連投すみません。
定型者も、リスクマネージメントを心がけています。例えば、物忘れがよくある人は「買い物の内容をメモして家を出る」とか「名刺の裏に相手の容姿の特徴などをメモして記憶する」などなど・・失敗しそうなことを防ぎ、自己の弱点をカバーする、もう1人の自分の存在と言いましょうか。
ASの人のハンディは、場面ごとミスを予想し未然に防ごうとする、そのもう1人の自分が居ない・・もしくは弱い、という点だと思います。
ですから、そこの部分を理解してくれる他者の存在は不可欠ではないでしょうか。
そうなると、自分の持つ能力を存分に発揮できて、出来映えを適性に評価される道は開かれると思います。
Commented by abcde354 at 2010-02-11 20:41
mapleさん、自らのご経験を元にしたコメントを有難うございました。対人関係能力という土台が非常に重要なことを改めて痛感しております。現実を直視し、対人関係能力の向上にも技術力の向上とあわせて努めてまいりたいと思いました。どうも有り難うございました。
Commented by abcde354 at 2010-02-11 20:50
comattaさん、率直なご感想を有難うございます。マルマルさんのコメントにもありますが、comattaさんの組織では誰にでも同じ仕事をさせようとしているように感じました。comattaさんの同僚の場合、対人接触の少ない場所に配置転換したほうが、周囲も本人も負担軽減になる気が致しました。自分の場合は、診断を受けて特性を知ったので、対人接触の少ない部署に動かしてほしいと自分からお願いしている所です。
Commented by abcde354 at 2010-02-11 20:55
マルマルさん、コメント有難うございます。マルマルさんの所属されている組織では適材適所が働いているようで、アスペルガーにとっても良い組織だと感じます。
さて、「ASの人のハンディは、場面ごとミスを予想し未然に防ごうとする、そのもう1人の自分が居ない」所だと書かれておられますが、この点をもう少し具体例等交えてご説明頂けると大変有難いです。今自分はこの特性をよく理解できておらず、自己認識と他者認識がズレていると感じます。もし拝見されましたら、お手数ですが、お願い出来ましたら幸いです。
Commented by マルマル at 2010-02-13 12:49 x
とうふさんのご質問に答えますと、自分の中のもう1人の自分とは「客観性」だと思うのです。ASの方にも客観能力はあると思います。ただ、リアルタイムでの客観性は発揮しずらいのだろうと思うのです。対話にスムーズ感が無い場面で
「自分はこう主張する。理論的にも時系列的にも間違いは無い」→「しかし、相手は納
得できないようだ」→「では、まず感情を和らげた方が良さそうだ。機嫌を直してもらって説明し直そう。その方がきっと上手くいく」
そのような判断を、定型の多くは、会話しながら、表情を見ながら、声のトーンで・・と様々なサインを「感性」「感覚」でキャッチし感じながら同時調節しているのです。一言で言うと、相手の意に添う・・ということなんですけれど。
そこには自分自身の不快感や疲労感などマイナスの感情やストレスと同時に、それを抑えて励まして何とか上手く進めようと言う別感情が発生している状態だと思います。最終的に自分の目指す成功に向って、とりあえずは自分を抑えて相手を優先する
技ですね。。この説明では解りづらいかもしれませんが・・そういうことです。
Commented by comatta at 2010-02-14 10:05 x
とうふさんのご指摘のように
私の職場は、作業者は全廃し全員ディレクターに育てていこうという方針です
ということは、AS知れない同僚も自分の適性や嗜好に関わらず
「必ず」誰かに関わり、調整し
指示して業務を推進する立場になっていかなくてはなりません
本人がいま居る職場をどうのようにとらえているのか
時間があるときに
きちんと話し合いをしたほうが良いのかもしれませんね
時間があるときに確認しないといけないと、私は考えています
Commented by abcde354 at 2010-03-06 22:06
マルマルさん、ご返信有難うございます。
>「自分はこう主張する。理論的にも時系列的にも間違いは無い」→「しかし、相手は納
得できないようだ」→「では、まず感情を和らげた方が良さそうだ。機嫌を直してもらって説明し直そう。その方がきっと上手くいく」
そういったことを定型はやっているのですか。自分は調節が全く出来ません。
考えてみれば、相手の表情をみることすら最近はまた疎かになっていました。
客観性というのは大変難しいですね。
ご丁寧にご説明いただき、本当に有難うございました。
Commented by abcde354 at 2010-03-06 22:12
comattaさん、AS傾向のある同僚の方にとって、その状況は厳しいですね。comattaさんの会社では、経理・総務といったスタッフ部門のお仕事もアウトソーシングされているのでしょうか。もしスタッフ部門の仕事があるのであれば、そちらに異動させたほうが適切だと思います。
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成人アスペルガー症候群当事者とうふ(2006年確定診断済)が綴る、アスペルガー的社会人生活。
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