アスペルガー社会人のBlog

「他者の為に生きる」という決意

kyotoさんの「他者のために生きる~発達障害の方向」を拝読して大変共感した。
自分も「他者の為に生きよう」と思って思わぬ力を発揮できた時があったからだ。


それは、前のプロジェクトの終了直前の時期だった。

前のプロジェクトの最後の頃、自分は一人で仕事していた。
・前の上司も身近にはいない、完全な一人プロジェクト
・不具合が見つかり連日23時まで残業
・お客様に電話で呼ばれて初めて打合せのメールが来ていたことに気づく
といった具合で、心身ともに限界への挑戦といった感じだった。

しかし、その時期自分は大変充実していた。
しかも、結果システムは奇跡的にミスなく本番稼動した。
そして、本番稼動して2年過ぎた今でもシステムから大きな障害は出ていない。


心身ともにギリギリの状態だったにも関わらず、
充実してミスなく仕事を終えられた原因を考えた時、
真っ先に思いついた理由が「他者の為に生きる」だった。

当時、一人で仕事をしながら常に頭の中にあったのは
プロジェクトでお世話になった方々のことだった。
前の上司は当然の事として、
一緒に仕事をしてくださったメンバーの方々、
心配して時々様子を見に来てくださった前の上司の上司、
初出張で何も分からぬ自分達を導いてくださった支社の皆様、
いつも質問に丁寧に答えてくださったお客様、
そういった方々への感謝の気持ちが自然と湧き出ていた。
プロジェクト開始からの日々が走馬灯のように思い出され、
お世話になった皆様の為に
最後絶対きちんと仕事を終わらせるのだと決意していた。

その結果が、障害のないシステムの完成だった。


人間関係では辛い経験が多いアスペルガーだが、
人生で一人位はお世話になった方がいるのではないだろうか。
「そのお世話になった方の為に生きる」と決意した時、
アスペルガーの人生は好転し出すような気がしている。
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by abcde354 | 2010-03-05 01:42 | 社会適応 | Trackback | Comments(8)
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Commented by maple at 2010-03-05 11:01 x
同感です。自分の行動に移す動機が、その人が好きだからに、私にもあります。
信頼する気持ちや尊敬する気持ちが持てると、何よりのモチベーションが生まれます。
それは、世間さまにはどうもわからない動機のようですね?
私らには、優しくすればすれほど、役立つのを、
世間さまはどうもわかってないように思えます。(笑)
やから、義理堅いとか、律儀とか、私らの中に言われる人がいるのでしょうね?
Commented by kyoto at 2010-03-06 01:09 x
この記事を読んで、とうふさんが私とほぼ同じような経験をしていることが分かりました。
自分のためだったら、あまりがんばれないのですが、大切な人のためだったら、ものすごくがんばれる自分がいるのに気付いています。
お互いに、他者のためにがんばっていきましょう。
Commented by ヒゲ達磨 at 2010-03-07 11:38 x
食料品を商っておりますと、顧客は主婦の方が多いのです。
お子様が同居されている時は、お子様のために
旦那さんがおられるときは、旦那さんのために
日々の食事の支度、一品増やすとか、してますけど、
お子さんが家を出られたり、旦那さんが亡くなると、どんどん品数も減り、手を抜くようになるのが判ります。

発達障害であれ、定型発達であれ、「他者の為に」は、モチベーションの大きな支えだと思います。

ASに欠けているのは、、「他者の為に」行った行為が、本当にその人の役に立つものなのか?という自省、評価するシステムだと思います。

定型の方は、相手の喜んでいる表情などから、評価・自省のシステムが幼い時から自ずから作られ発達していると思いますが、ASは表情などから感情の感受が極めて下手ですから、意識的に発達させて、作動させる事が肝要だと思います。

上手く作動させないと、善意の押し売り、ありがた迷惑になりかねない。
Commented by sora at 2010-03-07 11:52 x
ヒゲ達磨さんがおっしゃるように、定型の方はごく自然に人のために何かをし、
助け、助けられているのだと思います(想像)。

ご存知のように、アスペはそれができません。
幼いときは他人がそれぞれ考えや感情を持つ生き物だということが認識できなかった。
それが、他人というものを認識でき、周りに思いやられていることに気がつき、
自分も人の役にたつことができた。そこにいくまでどれほどの長い道のりと乗り越えてきたものがあったでしょう。

がんばったよね。役に立てた!!と思えたときの感動は忘れません。
定型の人にはなんてことないことでも、一人になってから涙が出るくらい喜んでいます。
(私の場合)

一度他人の役に立つことを覚えたアスペは、律儀ですがら
ずっと律儀に役に立ち続けることと思います。
状況確認は常に意識して怠らず。

とうふさんがおっしゃりたかったのはこういうことではないでしょうか?
違ったらごめんなさい。
Commented by マルマル at 2010-03-07 12:30 x
素敵なテーマですね。 私も同感です。

ヒゲ達磨さんのおっしゃるように、相手や周囲の思惑にマッチングする「他者の為」と
いう感覚も・・
とにかく相手や周囲への感謝や恩義の気持ちが、勝手に自分自身のパワーの源になったという事例もあると思います。

私も「あの人が居るから頑張れる」とか「張り合いがある」という対象が居ます。その人は私の気持ちなんか全然気づいてないでしょうが、でも、そういう気持ちが自分にあるということが大切なので、本当にモチベーション維持に関してはその人に感謝です。
その人への感謝を、他の人にも他の作業にも応用できて、広がりや高みのステップアップにしてゆけたらなぁ・・・とそれを心がけています。
Commented by abcde354 at 2010-03-07 22:03
皆様、コメント有難うございます。コメント頂いて感じたことを、「「他者の為に生きる」という決意2」にまとめてみました。御覧頂ければ幸いです。

mapleさん、「信頼する気持ちや尊敬する気持ちが持てると、何よりのモチベーションが生まれます。」全くの同感です。
kyotoさん、わざわざコメントいただき有難うございます。自分も「他者の為に」頑張っていきたいと思っております。
ヒゲ達磨さん、重要な示唆を与えていただき有難うございます。「ありがた迷惑」は自分も現在大変気をつけているテーマです。
soraさん、コメント有難うございます。本当に役に立てたと思えたときの感動は忘れません。
マルマルさん、コメント有難うございます。「その人への感謝を、他の人にも他の作業にも応用できて、広がりや高みのステップアップにしてゆけたらなぁ」自分もそういう気持ちになれればいいなと思っております。
Commented by JOE at 2010-03-09 00:11 x
皆さんの一連のコメント(他の日も含む)を読んで、非常に興味深いものを覚えました。

機会があれば、「他者のために生きる」というテーマで一度、ディスカッションを行ってみるのも、面白いかな、と思いました。

このテーマなら、各人の経験談がとても参考になる形で聴けるのではないか、と。

ファシリテーションが難しいという問題はありますが、トライしてみる価値はありますね。
Commented by abcde354 at 2010-03-12 00:25
JOEさん、完全に「イイトコサガシ」モードですね。
「他者の為に生きる」というテーマのディスカッション、面白いかもしれませんね。
アスペルガーは「他者の為に生きる」を意識していかねばいけないと常々思います。
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成人アスペルガー症候群当事者とうふ(2006年確定診断済)が綴る、アスペルガー的社会人生活。
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