アスペルガー社会人のBlog

相手に歩み寄ろうとする姿勢

数ヶ月前、隣のチームに外国人が何人か着任された。
着任以来そのチームの日本人達は外国人の方々のことを、
「基礎力がない」とか「出来ない」とか言っていた。
しかし様子を見ていると、
日本人達は外国人の方々に対して、
日本人に話すのと同じように
スピードも早く比喩表現も多用して日本語で話をしていた。
自分は外国人の方々の日本語理解に疑問を持ったので
平易な日本語で外国人の1人に話しかけてみた。
するとその方は「とうふさんは出来るね」と別の外国人の方に話していた。


そういうことがあって思い出したことがあった。

前のプロジェクトの時、メンバーの1人に外国人の方がいた。
その方は日本語が流暢というには程遠いレベルだった。
しかし、その方は仕事において能力を存分に発揮し、チームに多大な貢献をした。
何故、外国人の方はチームに多大な貢献が出来たのか。
その理由の一つに
前の上司が「外国人の方に徹底して歩み寄るよう」指示していたことが
あったのではないかと思い当たった。

前の上司はチームの日本人メンバーに
・平易な言葉を使うように(×ミスが散見されます ○同じミスが沢山あります)
・同じ事を複数の言葉で言わないように(PCとパソコンは同義なので片方に統一する)
・口頭で分からなければ筆談で、日本語で分からなければ英単語も混ぜて
と指示をしていた。
そして、日本人メンバーが外国人の方に分かりにくい言葉を使って話していると
前の上司は即座に分かりやすい言葉に置き換えて話をし直した。

外国人の方と日本人メンバーとの意思疎通は、
歩み寄りがあっても決してスムーズとはいえなかった。
しかし、外国人の方も日本人メンバーも
何とか相手の意図を理解しようと粘り強く努力した。
その結果、お互いを尊重する雰囲気がチームに生まれ、
外国人の方もチームで多大な貢献を出来、
お互いHappyな形でプロジェクトを解散することが出来た。

自分は前のプロジェクトを通じて
文化が違っても相手に歩みよろうとする姿勢を持てば
お互いHappyになれることを学んだ。
自分は相手に歩み寄る姿勢をこれからも大切にしていきたいと思うし、
このブログを見てくださっている皆様が
「相手に歩み寄る姿勢」を少しでも持ってくだされば大変嬉しいと思う。
[PR]
by abcde354 | 2010-04-03 21:59 | ひとり言 | Trackback | Comments(12)
トラックバックURL : http://welladjust.exblog.jp/tb/13094825
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by ベージュの財布 at 2010-04-04 01:26 x
アサーションという考え方を昨年知りました。コミュニケーションでは、相手の気持ちを尊重しつつ、自分の気持ちを率直に伝えることが大事だという考え方です。この考え方が大勢に広がったら、言葉が苦手な人やアスペルガーの人も過ごしやすい世の中になるんじゃないかと希望を持っています。
とうふさんが言わんとする「歩み寄る」ということと同じかなあと思います。WIN-WINの考え方にも通じていると思います。すでにご存知だったら御免なさい。
きりがないので、今夜はこのへんで失礼します。
Commented by junseok at 2010-04-04 07:31 x
こんにちは。
一応僕は日本国内の外国系の学校、海外の学校に在籍していた経験があり、
それなりに日本人と外国人の交流を見てきましたが、
残念ながら「郷に入れば郷に従え」という意識を求める日本人は
少なくないと感じています。

余談ですが「郷に入れば郷に従え」は
英語でwhen in roma,do as the romans do
中国語で入郷随俗と言います。

文化も思想も違うのに「日本にいるんだから、その要求を満たすようにしろ」というのはビジネス的には当たり前に聞こえますが、何もしないでそういうのは、日本側の傲慢なんですよね。

日本ってそういう歩み寄りって全体的に不足していると思います。
不足しているというかあまり考えなくて生きられる社会になっているのでしょうね。
Commented by ちむ at 2010-04-04 10:45 x
そうですか?
日本って、異文化にむちゃくちゃ歩み寄ってると思いますが。

キリスト教圏や、イスラム教圏で、彼らの文化・思想と違うことやって受け入れられると思います?

ちゃんとした教会で行われた結婚式で、友達同士「久しぶり~」、親族同士で「今後ともよろしくおねがいします。」とかやっていたら、神父に追い出されました。
Commented by ちむ at 2010-04-04 10:56 x
で、どうふさんのおっしゃっていることは、文化がどうのこうのというよりも、コミュニケーションを成立させるために、相手が理解しやすい表現を選ぶという単なる技術的な問題だと思います。しいて言うならば「相手の理解力/特性に歩みよる」といったところでしょう。

小学生にものを教えるのに、相手がわかるように表現を選ぶことを、「小学生の文化に歩み寄る」といわないですよね。

もし「歩み寄ってるともいえる」から別にいいではないかという話になるのであれば、それこそ、相手の解釈可能性を無視した、歩み寄りのない態度ということだと思います。
Commented by JOE at 2010-04-04 13:22 x
>何とか相手の意図を理解しようと粘り強く努力した。
>文化が違っても相手に歩みよろうとする姿勢を持てば

↑を自分から率先して行う、自分の好むリアクションがなくても腐らず続ける…
ここらへんが難しかったりしますよね(苦笑)。

それと自分が気をつけていることは
「相手の意図を理解しているつもり、相手に歩み寄っているつもり、に陥っていないか?実は自分の考え、価値観を強要していることになっていないか?」
という点です。
障害特性的に「やりすぎ」「考えすぎ」「思い込みすぎ」「自分だけ突っ走りすぎ」は大いにありえます。
そこの自問自答を短いサイクルで繰り返す、警鐘を鳴らす…
そして、第三者に確認する、確認できる環境を整える、整えようと努力する。
そしてそして、その努力、粘力、試行錯誤の成功体験を少しずつでよいから積み重ねる。
これらを相互扶助できるようになれるとよいですね(笑)。
Commented by マルマル at 2010-04-04 19:43 x
今回のとうふさんのコメント、胸がすがすがしい思いでいっぱいになりました。

しかし、自分を省みて「私は歩み寄ることは得意だが、歩み寄られることにはどうだろう?」と考え、歩み寄って来た相手を、瞬時に上手く受け入れているだろうか・・・と反省しました。

人の気持ちを受け止めること、受け入れること。
そこには相手への理解や許容がないといけませんが、いつもいつもそのゆとりや元気があるという訳では無いので、歩み寄る積極性に、歩み寄られたときの受け入れの余裕を意識しておかなければなりませんね。

それで初めて 歩み寄り合う、という良い関係が出来るのであれば。

自分を考える良いチャンスになりました。
Commented by みにもる at 2010-04-05 07:49 x
みなさんのコメントも読ませていただいたのですが、
歩み寄る・・・というのは、老若男女、国籍など関係なく、
とにかく相手の存在を無視したりバカにしたりせず尊重し、
相互に意志疎通を根気よく行うということなのかも。
つまりは、思いやりなのだろうなと感じました。
Commented by もんちゃん at 2010-04-06 11:30 x
本当ですね。相手の存在を尊重し、相互理解を深めようとする
努力。その結果、とうふさんの能力を、外国の人が認めてくれたんですね。
しかし、「ミスが散見される」なんて言葉、日本人でも難しいですよー。
とうふさんの職場は頭の良い人が多いんですねー。
そういえば、アメリカのニュースとかでは、難しい言葉や聞き間違いの多い
言葉を、解り易く言い換えるらしいですよ。アメリカのニュースキャスターには
解り易く話す能力が求められるんですって。テレビで言ってました。
Commented by マルマル at 2010-04-06 19:07 x
ちなみに・・という豆知識程度のコメントです。
アメリカだけではなく日本もその他の国も、ニュースキャスターやアナウンサーやレポーターという喋る仕事の人は、皆「解りやすく伝える」ことが使命のひとつとされいすます。
解りやすくという目安に「小学校高学年〜高齢者まで」という範囲が置かれています。
ですから、ニュースは孫とお年寄りが一緒に見て意味が解る、という程度の解りやすさは求められているのですね。
Commented by ヒゲ達磨 at 2010-04-07 17:37 x
Byrne(1971)の類似性-魅力の原理
異文化間コミュニケーション場面におけるアクセントや使用言語、或いは反応潜時や発話速度、話題、意見などが、同調傾向を示す人物はポジティブに評価される。

例えば、
発話速度や反応潜時の同調傾向を示す話者ほど、対話相手によって、能力や社会的魅力を高く評価される(Street, 1984)。

雇用面接場面において、面接者が使う言葉に合わせて自分のアクセントを変化させる被面接者は、アクセントを変えない被面接者や相手と異なるアクセントを使う被面接者よりも、知性的で教養があると評価される(Bourhis, Giles, & Lambert, 1975)。

香港における中国式の結婚式で行われた対話において、普通.(中国の公用語)を話す香港人は、広東語(香港で通常使われる言葉)を話す香港人よりも、中国大陸にアイデンティティーを持つ話者によって、ポジティブに評価される(Tong, Hong, Lee, & Chiu, 1999)。

つづく
Commented by ヒゲ達磨 at 2010-04-07 17:41 x
つづきです

この類似性-魅力の原理という心理的メカニズムは、母子間で呼吸や心拍などが同調する「引き込み」に始まりを持つと私は思います。この現象、それは特に身体を密着していた母子に顕著に顕れます。母親から乳児へのケアを引き出す、得られるという乳児が成長するためには欠かせない心理的メカニズムですから、同調、類似性を好む性向が人間には生得にあると思います。

>数ヶ月前、隣のチームに外国人が何人か着任された。
着任以来そのチームの日本人達は外国人の方々に対して、
日本人に話すのと同じように
スピードも早く比喩表現も多用して日本語で話をしていた。
着任以来そのチームの日本人達は外国人の方々のことを、「基礎力がない」とか「出来ない」とか言っていた。 byとうふ<
というのは、この心理的メカニズムがそのままに顕れていると思いました。

前の上司、チームの話は、この類似性-魅力の原理を取り入れて展開された、社会言語学のGilesらのCommunication Accommodation 理論の実践的応用で興味深く、また、私のようなASDの者が、対人関係でどう処していけば、トラブルを少なくできるかという点で示唆に富んでいると思いました。
Commented by abcde354 at 2010-04-25 23:18
皆様、コメント有難うございました。コメント頂いて感じたことを、「相手に歩み寄ろうとする姿勢2」にまとめてみました。御覧いただければ幸いです。
<< 御礼「35万アクセス」 「落としどころ」のつかみ方2 >>


成人アスペルガー症候群当事者とうふ(2006年確定診断済)が綴る、アスペルガー的社会人生活。
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30
タグ
以前の記事
記事ランキング
Blogランキングに参加しています。1日1クイック、応援よろしくお願いします。
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 発達障害・自閉症へ



このページはリンクフリーですが、リンクする際には一言コメント頂けると有難いです。また、相互リンクはしない方針ですので、ご理解お願い致します。

「アスペルガー」「通りすがり」「ななし」といった一般名詞をハンドルネームにするのは差し控えてください。

twitter

AX
最新のコメント
検索