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調整が苦手とはこういうことだったのか

「お客様」と「今の上司」が新しいシステム運用方法を決めてきた。
自分は今の上司から運用を具体化するよう指示されたので、
「運用チーム」と相談しようと思い、メールを送った。
すると、「運用チーム」は新システム運用方法に難色を示してきた。

「運用チーム」を説得しようと試みたが、
「運用チーム」は新システム運用方法は認められないという。
自分は動きが取れなくなってしまったので「今の上司」に現状報告したところ、
『そういう場合に調整する方法は一通りしかないと思うんだけど?
お客様のシステムの運用なのだから、
「お客様」と「運用チーム」と「自分(=今の上司)」の話し合いの場を設定しなさい。』
とのことだった。

そこで、「今の上司」の言う通りに動かねばと「お客様」に電話をした。

とうふ:『「運用チーム」が新システム運用方法に難色を示しています。』
お客様:『そうしたら、一度「運用チーム」と話したほうが良いですかね?』
とうふ:『そうして頂けると助かります。』
お客様:『上司さん(=今の上司)にも話してありますか?』
とうふ:『話は通してあります』
お客様:『では、「自分(=お客様)」「上司さん」「運用チーム」で話し合いましょう』

あっさり事は決まった。


今回の事から何が分かったか。

「お客様(定型)」も「今の上司(定型)」も、
「運用チーム」という新しい関係者が出てきた今回の状況では
「お客様」「運用チーム」「今の上司」の三者で話し合わねばいけない、
と当然のこととして話してきた。

しかし、アスペルガーな自分は、指示を仰ぐまで
誰と何を話せば事が進むのかサッパリ分からなかった。

アスペルガーは調整ごとが苦手だと知識では分かっていたが、
調整出来ないとはこういうことなのかと、今回の出来事で実感した。
定型の決まり事をどうやって覚えていくか、
自分にとっては大きな課題だと感じずにはいられなかった。
Commented by めろんぱん at 2010-05-05 00:16 x
とうふさんは今回の件で、「調整が行き詰ったら、関係者全員で話し合いを持つ」ということを学びましたね。その教訓は、次回の調整の時に、有用になってくると思います。経験から学んでいくことで、ひとつひとつ賢くなってゆき、調整も上手になってゆけると思います。
Commented by マルマル at 2010-05-05 19:22 x
ASの人は、3人からの関係性の構築が難しい。
と、聞いた事があります。「私」と「あなた」の1対1のやりとりなら、比較的スムーズなのでしょうね。
そこに誰か1人加わり、もう1人加わりと・・意見も感性も違う人が加算されると、調整とか緩和などの役割が出て来ます。
それには確かにノウハウがありますし、仕事ならなおさらだと思いますが、とふさんは、入社後どれくらいの期間を経て、今回のことを実感されたのです
か? ちなみにASの友人は20年目ほどで「複数の中の位置」を考えたそうです。
Commented by abcde354 at 2010-05-06 22:23
めろんぱんさん、はい、一つ一つ経験から学んでいきたいと思います。
Commented by abcde354 at 2010-05-06 22:26
マルマルさん、3人からの関係性が難しいのは確かですが、今回の件は、自分的には3人からの関係性とはちょっと違う感覚ですね。新しい利害関係者が出てきたときの振舞い方が分からなかったという感じで、それは3人であろうと、4人であろうと、変わらない気がしています。
Commented by マルマル at 2010-05-07 00:01 x
なるほどです。ところで、とうふさんの文面を読み返していて、こちらの勘違いかも知れませんが、ちょっと気になったので書かせていただきます。
今の上司さんが「話し合いの場を設定しなさい」と指示されたからには
お客様への対応は「大変ご足労をおかけしますが、うちの運用チームが新システムに戸惑いがあるようで、上司も同席致しますのでお時間をいただきまして一度お話合いをさせていただけないでしょうか?」というような、お願いになると思うのです。
とうふさんの電話でのやりとりは、とうふさんが困って相談した事に対して、お客様が提案や答えを際出している形に感じまして。
お客様が親切な方で良かったという結果ですが、少し気難しいお客様だとモメそうな会話の流れではないかと危惧しましたもんで。
いかがでしょうね。ご参考までに。
Commented by abcde354 at 2010-05-07 00:21
マルマルさん、有難うございます。「運用チームが難色を示しているので、話し合いさせてほしい」まで一気に言ってしまったほうが良かったのでしょうか。自分も「難色を示しています」で何も反応なければ「話し合いをお願いしたい」と持っていこうとしていたのですが。
Commented by マルマル at 2010-05-07 02:01 x
そうですねぇ。私個人の感覚では「身内が難色を示している」と言うのは相手に失礼な気がするので「申し訳ないのだけれど」という意味の言葉を枕において一気に「だからどうしたいのか」というお願いをするのが無難ただと思います。
「身内がこういう気持ちです」という「報告」だけでは、先方はこちらが提示すべきその先の事をわざわざ考えなくてはいけませんからね。
上司が「お客様がどうしたいか伺ってごらん」という指示を出したなら相手に「ですからどういたしましょう」と聞いたり、とうふさんのお考えのように現状報告にとどまり反応を見るかもしれませんが、一般的には「こちらのお願い」まで伝えるほうがマナーではないかなぁ、と思いまして。
尚、仕事の特殊性や関係性などもありますから、上司の方に聞かれてみても良いですね。
Commented by ちむ at 2010-05-07 11:13 x
私もマルマルさんに同感です。自分がそういう言い方をされたら、絶句→激怒→お取引中止だと思います。

それはそれとして、調整が苦手な方に伺いたいのですが、「誰と何を話すか」の選択肢が全く思い浮かばないということなのでしょうか?それとも、選択肢は思い浮かぶが、それを実施した結果がどうなるかをシミュレーションできないということなのでしょうか?それともそれとも、また別のところにネックがあって「さっぱりわからない」のでしょうか?

正直、何をどう指導すればよいか分からなくなっております。
#本人には何を聞いても「俺は悪くない」だし。
よろしくご指導ください。
Commented by abcde354 at 2010-05-07 12:23
マルマルさん、ちむさんコメント拝見して、重要な情報が欠けていたのかなと思い、先に書く次第です。
運用チームは身内ではなく、弊社と競争関係にある会社の方です。従って、自分は新システム運用方法を決める際に何故最初から運用チームを入れて話し合わなかったのか不思議に思っていました。そのような状況でも、対応は今まで書いて頂いたのと同じ方法で良いでしょうか?
度々すみませんが、御返信頂ければ嬉しいです。
Commented by ちむ at 2010-05-07 12:55 x
とうふさん、本件における運用チームと御社の関係性をもう少し説明していただけると、適切なコメントをさせていただけるかと思います。

御社と運用チームでジョイントでお客様から受注しているのか、御社はプライマリーで運用チームが御社の下請けなのか、お客様が発注範囲を切り分けて御社と運用チームに投げ分けているのか、、、、、、

あたりの事情で、調整責任が誰にあって、誰が誰に指揮命令権をもつのかが変わってきて、誰に何を言うべき/言っていいのかが変わってきます。


ついでで恐縮ですが、、、、、、
私の二つ上のコメントにおける「ご指導のおねがい」へ反応いただけるとうれしいです。
Commented by マルマル at 2010-05-07 22:13 x
私が、とうふさんの立場であると考えたら・・ですね。 上司に「お客様に連絡して話し合いの場を設定しなさい」と指示されたら、運用チームの難色は話の内容の「起」で、話し合いの必要性が「承」で、もちろん上司も承知の上で同席することが「転」で、話し合いを承諾してもらえないかというお願いが
「結」と考えます。
そうすれば、上司の思惑を、お客様にわざわざ謎解きのようになぞらせる労力を省いて、お客様には肝心なお答えだけをいただける・・と考えるんですね。
「お客様にとってどこまでが必要な情報か」という判断になると思います。
Commented by abcde354 at 2010-05-08 21:18
ちむさん、前のコメントについてです。自分は
・「誰と何を話すか」の選択肢が全く思い浮かばない
状態でした。上司に話すときには「こうしたいのですがいかがでしょうか?」と聞きなさいと前の上司にご指導頂いて意識してきましたが、今回に限っては「こうしたい」が全く出てきませんでした。
Commented by abcde354 at 2010-05-08 21:21
ちむさん、運用チームとの関係性についてです。
「お客様が発注範囲を切り分けて弊社と運用チームに投げ分けている」
のが実態です。ご指導頂けましたら幸いです。よろしくお願い致します。
Commented by abcde354 at 2010-05-09 00:11
マルマルさん、有難うございます。前の上司に”上司に話すときには「こうしたいのですがいかがでしょうか?」"と自分の意思を伝えるようにとご指導頂いたことを思い出しました。マルマルさんのお話伺って、自分の意思を伝えるということは誰に対しても行なわなければいけないことなのかな?と感じました。マルマルさんのお考えを理解しておりますでしょうか。
Commented by ちむ at 2010-05-09 00:50 x
とうふさん、だとしたら調整責任は(契約で別途定めていない限り)お客様にあり、とうふさんのなさった対応で完璧だと思います。
(逆に私はそこまで良心的な対応はしないかもしれません。力関係にもよりますが、お客様に対して調整を要求する可能性もあります。)

私のコメントは、「運用チーム」が御社の内部部署であると解釈して行ったものであり、全くの間違いでした。大変失礼いたしました。お詫びいたします。
Commented by sukesan at 2010-05-09 23:08 x
正直言ってびっくりしました。
ここまで真剣にアスペルガーについて話し合っているブログがあることに。
アスペルガー関係のブログをたくさん見ているわけではありませんが、
すごく有用な話し合いをしているように感じました。

私自身アスペルガーですが
(医師の確定診断はありませんが、5年以上通院している心療内科の先生から、
アスペルガーだろうと言われたので、そうだと思っています。)
ここまで厳密に具体的に考えたことはありません。
たぶん途中でこんがらがってわからなくなりそうなことばかりです。

でも、アスペルガーの具体的な実像が、一つ一つ明らかになっていくので、
新しい記事を読む度に(といってもまだ二つですが)、
自分や周りの人のことを学習することができます。
私は、その話し合いには、なかなか参加できそうもありませんが、
これからもみなさんの話し合いの様子を、
心の中で応援しながら、見させていただきたいと思っています。
Commented by マルマル at 2010-05-10 08:11 x
相手に何を聞くのか・・という目的意識を明確にしておけば、聞き方も違って来ると思います。「この問題について、お客様(上司や同僚の場合もあり)はどのようなお考えですか?」とか「何かご要望はおありですか?」というフリーな範囲で答えてもらう場合。
そして、今回のように「話し合いの場を設けたいのですが、よろしいでしょうか?」とYES or NOを引き出す場合。
どちらの場合も「・・・という現状なのですが」という、そこまで全ての状況説明は必要ですが、今回は、上司の指示が「話し合いの場を設定しなさい」だったので「話し合いの場を設けたいのですがよろしいでしょうか?」もとくは「是非、お話合いをさせていただきたいのですが、いかがでしょう?
」という聞き方になると思います。
Commented by abcde354 at 2010-05-10 22:53
ちむさん、こちらこそ重要な情報が抜けた状態で失礼致しました。コメント頂いて、今回のポイントが何なのかを知ることが出来ました。本当に有難うございました。
Commented by abcde354 at 2010-05-10 22:55
sukesanさん、おっしゃるとおり、このブログは皆様から頂くコメント一つ一つが本当に勉強になっています。コメントをくださる皆様には、いつも心から感謝しております。
Commented by abcde354 at 2010-05-10 22:58
マルマルさん、有難うございます。目的意識を持てと前の上司にも言われたことを思い出しました。マルマルさんの具体的な事例で、目的意識をどう具体化させていけばいいかが、良く分かりました。「話し合いの場を設定しなさい」という指示⇒「話し合いの場を設定してもいいですか?」というYesNoQuestionになるのですね。本当に有難うございました。
Commented by waisu70 at 2010-05-14 22:15 x
確かに調整は理解できない。。。。とうふさんの読んだけど、うーん、いまいち理解できていない。。。まずいなーー
Commented by abcde354 at 2010-05-22 00:16
waisu70さん、自分は「新しい利害関係者が出てきたら、もう一度話し合いの場を設定する」と覚えました。理解というよりパターン化して覚えこむことが重要かと思っています。
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by abcde354 | 2010-05-04 17:39 | 自己分析 | Comments(22)

成人アスペルガー症候群当事者とうふ(2006年確定診断済)が綴る、アスペルガー的社会人生活。


by abcde354