アスペルガー社会人のBlog

「相手が何を言ったら喜ぶのか知りたいと思った」

2012年4月、前の上司にお話を伺った時の議事録が出てきた。
前の上司がご経験されてきた仕事を自分がやることになったので、
お話を伺えないかと上司に相談して伺った時の議事録だ。

その際、一通りお話を伺った後の余談で、
何故前の上司との初仕事が稀に見る成功を収めたのか、
前の上司が気を付けていたことはなかったのか、
と思いきって質問をぶつけてみた記録が残っていた。

前の上司が気を付けていたこと、それは下記だった。
「話す量を多くするよう心がけた。
自分がどういう人間か知ってもらうと同時に、
相手が何を言ったら喜ぶのか知りたいと思った。」

頭を殴られた気がした。
「相手が何を言ったら喜ぶのか知りたいと思った」ことなどなかったからだ。

確かに、相手の喜ぶポイントが分かれば相手と話も弾むし、
相手にとって有用な人物になれるのだろう。
しかし、どうすれば「相手が何を言ったら喜ぶのか」知れるのか
さっぱり分からないでいる。
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by abcde354 | 2014-07-26 01:34 | 社会適応 | Trackback | Comments(8)
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Commented by ROMから一言 at 2014-07-26 14:07 x
定型多数派の場合、何をしたら相手が喜ぶのかと思う心(=他者への共感)の萌芽は、共同注視が発達し始める1歳前後で、既に見られるようになります。
http://en.wikipedia.org/wiki/Joint_attention
つまり“何をしたら相手が喜ぶのか”知る手段は、相手の表情を読む=視覚的非言語コミュニケーションに拠るところが大きいんです。

ブログ主さんが『前の上司』氏の言葉を聞くまで『「相手が何を言ったら喜ぶのか知りたいと思った」ことなどなかった』事実は、ご自身の自閉度が高い=“感覚飽和”が深刻、そして近しく養育に当たってきた保護者も、視覚的コミュニケーションを軽視するご家庭だったことを、示唆しているのでしょう。

その一方で、定型多数派より厳しい条件下にありながら、服薬で“感覚飽和”を緩和し、『前の上司』氏の手厚い御指導を受け、何よりブログ主さんご自身のたゆまぬ努力で、マネージャー職を嘱望されるまでになった事実は、本当の意味での自信(優越感ではなく)を持つ礎になるはず。

視覚的コミュニケーションの苦手を生来の耳聡さで補い、ブログ主さん独自のリーダーシップを獲得出来るよう、微力ながら応援したいと思ってます。
Commented by threetree at 2014-07-27 19:01 x
>どうすれば「相手が何を言ったら喜ぶのか」知れるのか
>さっぱり分からないでいる。

同感です。
Commented by マルマル at 2014-07-28 06:53 x
定型は「相手のための会話」「双方のための会話」という種類のおしゃべりをしますし、その前提として「自分はこうだ」に力点を置かず「あなたはどうなんだろう」という相手への好奇心や情報収集義務が優先されていると感じます。
そんなもの自分の気持ちの中に見当たらない・・とか、どうすれば相手への好奇心が湧くのだろう・・と戸惑われる自閉圏の人は多いと思います。
その理由のひとつとして、ROMさんの【何をしたら相手が喜ぶのか”知る手段は、相手の表情を読む=視覚的非言語コミュニケーションに拠るところが大きい】は、全く同感です。
理論性ではなく「感じる」力と相手に焦点を定めた「表現力」が、人を喜ばせる武器になるので、そこが弱いASの人は、洞察力分析力と記憶力で補うのかなと思ってます。
その場ごとの、瞬時なサービストークなどは不得手でも、ある日突然の、独特な視点からのほめ言葉は、定型はとても嬉しいし心に残るものだと思います。
Commented by とおりすがりです at 2014-07-28 20:04 x
では、とうふさんは何を言われたら喜ぶのですか?
Commented by ROMから補足 at 2014-07-28 21:20 x
ASD当事者さんが視覚的コミュニケーションを苦手とする原因は

*視覚過敏のため、刻々変化する“相手の表情”を瞬時に視認することが難しい

*ゆえに乳幼児期に共同注視が発達し難く、感情と表情の相関を学び損ねた結果、
 “表情”を“感情”へ読解 or “感情”を“表情”へ表出するのが苦手

*上記の件から、成長過程で“定型の評価基準”を学習し損ねている場合も多い

*運良く“相手の表情”を視認できても、それ以外に身体の内外から様々な刺激を
 精緻かつ膨大に感受するため、感覚情報に“重み付け”をして行動化するまでに
 時間がかかり、時機を逸する or “評価基準”を学習し損ねたため不適切な行動を
 とってしまう

という感じでしょうか?特に重要な1&2項目は乳幼児期を過ぎると習得が困難。なので時間を掛け得意を活かして、徐々に適応していく事になるかと存じます。

テンプル・グランディン氏は50歳過ぎに初めて視覚的コミュニケーションの存在を知ったそうで。それに比べれば20年以上有利です!ブログ主さんの耳聡さ・オーケストレーションセンス・データ集積力を以て当たれば、必ず『相手の喜ぶポイント』を分かる事が可能だと思いますよ。
Commented by abcde354 at 2014-07-29 23:17
コメントありがとうございます。
相手の興味の有無を確かめるポイントは非言語コミュニケーションにあるのですね。
認識した今日も相手の声に集中してしまい顔を見ていませんでした、反省です。
Commented by ROMからもう一言 at 2014-08-02 16:54 x
『相手の興味の有無を確かめるポイントは非言語コミュニケーション』と認識戴けて、私も嬉しいです。

とは言え、乳幼児〜児童期に確立してしまった脳の機能様式に関わる問題なので、一朝一夕に行動化出来る訳ではないと思います。『会話をすると興奮してしまう』事態に陥ると、生活に支障が出て来てしまいますし。繰り返しになりますが、時間を掛けて少しずつ適応していく事になるかと存じます。

3/20の記事にもコメントしましたが、眼の表情が最重要。声調で相手の感情が変化したかな?と感じた時、目元を注視→たとえ一瞬でも表情を視認出来たら、感情と表情の相関を学ぶ第1段階として大成功です。
Commented by ROM at 2015-01-01 08:21 x
はじめまして
同時期に働き始めたパートさんがどうもアスペルガーではないかと思われ色々調べてこのブログにたどり付きました。とうふさんの努力に頭が下がると同時にとうふさんが時々書かれる「定型はこうなのか、びっくりした」にこちらもびっくりしているところです。

さて「どういうことを言えば相手が喜ぶのか」悩む必要はありません。例えとうふさんが相手の喜ぶことをみつけて話したとしても、それが本当にそう思っているわけでないということが定型にはハッキリわかるので、空々しい阿りにしか聞こえず、かえってバカにしやがって、と腹が立つからです。
パートの彼女はたまに取ってつけたように(大体仕事で失敗した後)私のペットの話など(しかも彼女に話したのではないのに強引に口を挟んでくる)に大げさに感動して見せたりしますが全く心が籠ってないのが(無理ですよね)誰が見てもハッキリわかるので不愉快極まりないです。無理しなくともよいと思います。
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成人アスペルガー症候群当事者とうふ(2006年確定診断済)が綴る、アスペルガー的社会人生活。
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