アスペルガー社会人のBlog

『アスペルガー症候群がわかる本』 クリストファー ギルバーグ

アスペルガー症候群の有名な入門書とのことで読んでみた。
ホームページや他の書籍で得た知識の復習になった。
本書のよさは、「ASの人へのかかわり方、介入方法」がまとめて示されている点と思う。

以下に気に留めた文章を記してみたい。

アスペルガー症候群がわかる本―理解と対応のためのガイドブック
田中 康雄 森田 由美

4750318353
明石書店 2003-12-25
売り上げランキング : 59438
おすすめ平均 star

Amazonで詳しく見る
by G-Tools




・非言語コミュニケーションの問題
表情の模倣が極端に少なく、身振りが限られていて、視線が固定されていたり、1点を見つめていたり、あるいは目を大きく見開いていたりする。

・かかわり方
「具体的なやり方で」働きかけるのが効果的。
単刀直入に情報を伝えることが重要。ややこしい言い回しやほのめかしを使ってはいけない。「窓を開けられるかい?」ではなく「窓を開けて!」といわなければならない。
選択肢を与えられることも心配と苦痛の種であり、パニックの原因になることもある。選択肢を一つだけにして「はい/いいえ」で答えられるようにするか、「これを選ぶといいんじゃない?」と提案するとよい。
組織的で秩序正しい、予測がつきやすい環境がまず必要とされる。
「内的な」実行機能の欠如や障害がある場合、「外的に」実行機能を補ってやるというのが、かなり自明な手段と考えられる。一般に毎日のさまざまな活動について、組織的な、時には厳格なくらいの予定表を作るのが、最も効果的だ。
アスペルガー症候群の人と接する際の基本的原則として、自分にとっていいことが相手にもいいとは限らないということを考慮する必要がある。「支援したい」人は、彼らを自分やいわゆる正常な人と比較してはいけない。彼らの活動を批判したり、評価したり、あるいは、ある活動が他の活動より質的に優れていると匂わせたりしないことが大切だ。たとえば、ある作業を注意深く完璧にこなすより、他の人とかかわり合いを持つ方がいいなどと示唆するのは、有害でさえある。
臨床心理士や医師、自閉症スペクトラム障害に関する詳細な知識を持つその他の人との個人面接は、非常に効果的であることが多い。患者が、拒絶されたり軽蔑されたりしていることを繰り返し訴えたり、自分でも理解できないことをくよくよ悩んでいる時には、よく話しを聞いてあげた上で、「それについて考えるのを止めなさい!」とアドバイスしてあげるのがよいこともある。
大人の場合、特にストレスや塞ぎこんだ気分を感じている時、あるいは社会的孤立を経験している時に、上に述べたような個人面接が必要になる。また変化の時期には定期的な個人面接が、精神的崩壊を防ぐ最も有効な手段となることが多い。
ASの人は、幸福、怒り、悲しみなどをすべて十分に感じているが、それらの感情を他人と共有する(あるいは、共有しない)方法が非常に変わっている。長期間、感情が全く共有されないことが非常に多く、後になってそれらが突然、感情の爆発として現れる。
[PR]
by abcde354 | 2006-08-21 22:38 | 読書 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : http://welladjust.exblog.jp/tb/5529980
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
<< 『ずるいよずるい』 ブライアン... アクアビクス >>


成人アスペルガー症候群当事者とうふ(2006年確定診断済)が綴る、アスペルガー的社会人生活。
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30
タグ
以前の記事
記事ランキング
Blogランキングに参加しています。1日1クイック、応援よろしくお願いします。
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 発達障害・自閉症へ



このページはリンクフリーですが、リンクする際には一言コメント頂けると有難いです。また、相互リンクはしない方針ですので、ご理解お願い致します。

「アスペルガー」「通りすがり」「ななし」といった一般名詞をハンドルネームにするのは差し控えてください。

twitter

AX
最新のコメント
検索