アスペルガー社会人のBlog

『チャレンジする心―知的発達に障害のある社員が活躍する現場から』 箕輪 優子

泉流星さんのBlogで紹介されていた本。
本書の著者は横河電機人財労務部所属。
障害者雇用のための特例子会社設立を提言し、取締役となる。
著者が設立した特例子会社での知的障害者との日々をまとめている。

「素晴らしい」の一言。

本書で書かれていることは、
企業体として収益をあげる為の人財マネジメントの基本。
日常、暗黙の了解で言語化できていないことが、
この本ではしっかり言語化されている。
障害の有無など関係ない。
基本が出来ているから収益があがっているのだ。

ということで、本書から人財マネジメントの基本をまとめてみた。

①自信がつけば能力は向上する。
いじめやマイナス評価に対抗して実力を発揮するには、
「自分の強みを自分で発見できるようになる」ことが必要。

自分の強みを発見できるようになるために、
1ヶ月毎に出来るようになったことを書かせ、声に出して発表させた。
事実で、本人が自覚していることを声に出して発表させることで、
その事実は自分のものになっていく。

②事あるごとに問いかけること。
「何をやったか教えてください。」
「○○さんはどう思いました?」
「○○さんはどうしたいのですか?」
「もう少し詳しく教えてください」
「どうしてそう思うのですか?」
「それで○○さんはいいのですか?」

③よりよく伝えること。
1.具体的に伝える
×「がんばりましょう」
○「今日は10個出来たので、明日は15個作れるようになりましょう」

2.装飾語は省き、内容は小出しで丹念に伝える。

3.比喩表現を使わない。
×「縁日の屋台のようですね」

4.伝わっているか確かめる
×「わかりましたか?」
○「私が話したことはどのような内容でしたか?」

5.平易な表現(単語)にレベルダウンさせる必要はない
×「できたものを届ける日」
○「納期」

④当事者性を尊重する。
周囲が当事者に対して過干渉になり、当事者を差し置いて決めてしまうと、
仕事においても周りの人間達に必要以上にサポートを求めることになってしまう。

⑤「品質・コスト・納期」の向上には、『定型化』が有効。
マニュアルによって定型化し、やるべきことを細かく決めることが、
障害による制約と取り払い、自由な活動を保障する。
マニュアルによって正確な仕事を身につけていく学び方も認めるべき。

チャレンジする心―知的発達に障害のある社員が活躍する現場から
箕輪 優子

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by abcde354 | 2006-11-15 21:56 | 読書 | Trackback | Comments(0)
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成人アスペルガー症候群当事者とうふ(2006年確定診断済)が綴る、アスペルガー的社会人生活。
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