アスペルガー社会人のBlog

『知的障害者雇用の現場から―心休まらない日々の記録』 安部 省吾 (2)

著者は伯東株式会社(東証一部、エレクトロニクス商社)勤務。
著者が関わった知的障害者雇用の実態を記した書。

(2)では企業に雇用されている一アスペルガー当事者として、参考になった点を引用したい。

・環境が変われば人も変わる
「(丸山さんは)自宅からの通勤の時は(母が生活に精一杯でしつける時間もなく)まともに食事も取らず、風呂にも入らず洗濯もせず、体から異臭を感じるといわれたものだが、生活ホームから通勤することになってからマニキュアをしてくるなどおしゃれも覚えた」

丸山さんは生活ホームで生活指導を受けて、大きく変わったそうだ。
MSWの方から、障害者は生活環境の不備を自ら補う力が弱いことを教えて頂いたが、このエピソードには環境の重要性を痛感する。

・心理面の大きさ
「彼ら(障害者)は常に心の中に不安定要因を持っています。そして、会社に来てから、その不安定要因が顕在化することが多い。最大の心理的不安定要因は、自分の「心の思い」(例えば不満)を自然に、相手に表現できないことです。
 それがストレスになって、心理的不安定をつくり、…最悪の場合は休んで出勤しなくなります。彼らの心の言い分を読み取り、話を聞き、尊重し、心に安定を取り戻してあげることが、彼らとの指導、交流の中でとても重要な仕事になってきます。」


『降りていく生き方』のパニック論でも「言葉を獲得すること」の重要性が説かれていたが、同じ事が出てきた。
言葉を獲得していくこと、本当に重要視しなければいけない。

知的障害者雇用の現場から―心休まらない日々の記録
安部 省吾

4835550374
文芸社 2003-01
売り上げランキング : 87409
おすすめ平均 star

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
[PR]
by abcde354 | 2006-11-29 23:48 | 読書 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : http://welladjust.exblog.jp/tb/6118678
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
<< 秘書検定 『知的障害者雇用の現場から―心... >>


成人アスペルガー症候群当事者とうふ(2006年確定診断済)が綴る、アスペルガー的社会人生活。
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
タグ
以前の記事
記事ランキング
Blogランキングに参加しています。1日1クイック、応援よろしくお願いします。
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 発達障害・自閉症へ



このページはリンクフリーですが、リンクする際には一言コメント頂けると有難いです。また、相互リンクはしない方針ですので、ご理解お願い致します。

「アスペルガー」「通りすがり」「ななし」といった一般名詞をハンドルネームにするのは差し控えてください。

twitter

AX
最新のコメント
検索