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アスペルガーらしき先輩から学んだこと(2)

アスペルガー傾向を感じる先輩との仕事は、
楽しさと限界の双方を感じるものだった。
(2)では、似たもの同士で仕事をすることの長短を記したい。

最も良かったのは、感覚世界をある程度共有出来たことだと思う。
先輩も自分も言語化が苦手なほうだが、
それでもある程度相手の意図を理解できた。
定型から見たら不自然と思われる態度を先輩がとっても、
自分はその態度の意味する所をある程度予想できた。
感覚世界の共有は、仕事のしやすさにつながった。

一方で限界も感じた。「相手の欠点を補完する」ことが難しいのだ。
先輩も自分も注意力散漫な傾向がある。
他者にお願いした仕事に関して先輩と自分でダブルチェックしたが、
それでもミスに気付かないことがあった。
視野の狭さも問題に感じた。
2人で同じ方向を向いて突っ走ってしまった時、判断ミスが起きた。
言語化の苦手さが災いした時もあった。
他社との交渉事で上手く説明できず、喧嘩状態になってしまった。
突発事態への対処で、先輩はオロオロ、自分はパニック、ということもあった。
「情報を収集する」「相手の状況を探る」といった政治的な作業が苦手なため、
とにかく立場が弱かった。

この先輩は、デイケアメンバーよりも似ている部分が多いので、
特に補完機能が働きにくかったと思われる。
Commented by amayatic at 2006-12-31 09:24
交渉事をなさっているのですか・・・、私は極力交渉事を避けるように資格勉強などに逃げ回っておりますからね・・・。凄いですね。
それでは、良いお年を。
Commented by abcde354 at 2006-12-31 17:22
自分も交渉事は避けるようにしているのですが、避けきれないときがありまして…。
アスペルガーの場合、苦手は避けるのがベストだと、何かで読んだ記憶がございます。
amayaticさまも良いお年をお迎えください。
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by abcde354 | 2006-12-29 16:56 | 社会適応 | Comments(2)

成人アスペルガー症候群当事者とうふ(2006年確定診断済)が綴る、アスペルガー的社会人生活。


by abcde354