アスペルガー社会人のBlog

『破戒』 島崎藤村

ご存知、島崎藤村の処女作。
部落出身の小学校教員瀬川丑松が、
父の「身分を隠せ」という戒めを破らざるを得なくなり、
告白してテキサスへ向かうという物語。
主人公の告白までの苦悩を描くことで、
被差別部落の差別問題を問いかけている。

本書は部落問題に対する認識の甘さを指摘する向きもあるが、
水平社すらなかった時代の小説であることを考えると
先進的であったことは間違えないだろう。

アスペルガー当事者としては、
裏表紙のあらすじにある
「偽善に満ちた社会は(部落であることを告白した)丑松を追放し」
というくだりが身につまされた。
社会は偽善に満ちたものであることは現在においても何ら変わらない。
偽善の中を障害と共存しつついかに生き抜くべきか、改めて考えさせられた。

破戒
島崎 藤村

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by abcde354 | 2007-03-14 00:26 | 読書 | Trackback | Comments(0)
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成人アスペルガー症候群当事者とうふ(2006年確定診断済)が綴る、アスペルガー的社会人生活。
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