アスペルガー社会人のBlog

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アスペルガー症候群がもたらす対人関係の弊害に関する記事

アスペルガー症候群がもたらす対人関係問題に関し、
3つほど興味深い記事があったのでリンクしておきたい。

①「アスペルガー・ADDのサラリーマン日記」より
『「思い込み」の強さと仕事のやり方』
「3.対人関係」の面は自分にも身に覚えがある。
人を選ぶように見えることや関係妄想被害妄想について、
傾向を認識することはいうまでもなく重要だが、
良い対策はないものだろうか。

②「意味不明な人々」より
『支配を断念する決意』
『AS-ADHDカップルの成立条件』
"「他者は永遠に未知である」ことを現実として弁え、他者について現在の本心についていかなることでも「断定」したり、無理やりに見通しを立てたりすること自体を断念すること"
アスペルガー当事者にとって極めて重要なことのように思うが、
極度の不安に対応する強い意志をもたなければいけない。
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by abcde354 | 2006-12-31 16:59 | 社会適応 | Trackback | Comments(0)

アスペルガーらしき先輩から学んだこと(3)

アスペルガー傾向を感じる先輩からは、
社会人経験の重さも感じることができた。
(3)では先輩の処世術について記したい。

①明るく振舞う
先輩は根が明るい人ではない。楽観主義者でもない。
しかし、明るく振舞うよう心がけておられた。
朝の挨拶が明るかったのが印象的だ。
また、ミスを報告して怒られた記憶はない。
叱る時も明るく叱るように気をつけられていたように感じた。


②上席にすぐ報告、すぐ相談
少々のことでも上席に報告するよう心がけておられた。
特に悪いことは些細なことでもすぐ報告するよう心がけておられた。
そして報告の大切さを自分達にも常々説いておられた。
更に、分からぬことは上席にすぐお伺いをたてておられた。
下から見て、質問しすぎ、相談しすぎ、上に投げすぎ、と感じる時がある位、
上席に判断を仰いでいた。


③何度でも分かるまで繰り返す
出来るまで注意し続けた。
自分は、1つのことを10回以上注意された。
また分からないことは何度でも繰り返し質問し続けた。
同じ事を5回以上説明したこともあった。


④必ず2人以上で事にあたる
お客様等から説明を受ける時は、
先輩が一人で受けることのないよう心がけておられた。
勘違いを防ぐことも出来、責任を一人で負わなくてすむ。


⑤上席のところに足しげく通う
先輩は必要最低限の飲み会のみ参加されている。
一方で、書類を届ける、頂いてくるといった用事を作っては、
上席のところに足しげく通われていた。
同じ場にいるだけで親近感が高まるという話を心理学で聞いたことがあったが、
それを利用しているのだと感じた。


⑥開き直り
開き直りは重要だと伺った覚えがある。
事実、先輩は苦手なことはやろうとしなかった。
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by abcde354 | 2006-12-30 01:19 | 社会適応 | Trackback | Comments(0)

アスペルガーらしき先輩から学んだこと(2)

アスペルガー傾向を感じる先輩との仕事は、
楽しさと限界の双方を感じるものだった。
(2)では、似たもの同士で仕事をすることの長短を記したい。

最も良かったのは、感覚世界をある程度共有出来たことだと思う。
先輩も自分も言語化が苦手なほうだが、
それでもある程度相手の意図を理解できた。
定型から見たら不自然と思われる態度を先輩がとっても、
自分はその態度の意味する所をある程度予想できた。
感覚世界の共有は、仕事のしやすさにつながった。

一方で限界も感じた。「相手の欠点を補完する」ことが難しいのだ。
先輩も自分も注意力散漫な傾向がある。
他者にお願いした仕事に関して先輩と自分でダブルチェックしたが、
それでもミスに気付かないことがあった。
視野の狭さも問題に感じた。
2人で同じ方向を向いて突っ走ってしまった時、判断ミスが起きた。
言語化の苦手さが災いした時もあった。
他社との交渉事で上手く説明できず、喧嘩状態になってしまった。
突発事態への対処で、先輩はオロオロ、自分はパニック、ということもあった。
「情報を収集する」「相手の状況を探る」といった政治的な作業が苦手なため、
とにかく立場が弱かった。

この先輩は、デイケアメンバーよりも似ている部分が多いので、
特に補完機能が働きにくかったと思われる。
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by abcde354 | 2006-12-29 16:56 | 社会適応 | Trackback | Comments(2)

アスペルガーらしき先輩から学んだこと(1)

アスペルガー傾向を感じる先輩と、1年以上に渡り仕事をご一緒させてもらった。
客観視することが極めて苦手な自分にとって、
先輩は自分をうつす鏡のような存在であった。
自分がアスペルガーだと気付いたのは先輩のお陰といって過言ではない。

(1)では、先輩から学んだアスペルガーの仕事上への影響を記したい。
あくまで「一個人」から学んだことであるが、一例としてご参考になればいいと思う。

①過集中
先輩は、終電が続いても忙しいとも感じさせず仕事を終えてしまう傾向があった。
周囲からは「忙しいのに強い奴」とみられていた。


②精神的不安定
周囲の定型とは当然合わず、精神的安定が得られにくかったようだ。
特に周囲に政治的な立ち回りが上手い人間がいると、精神的安定を欠くように感じた。


③リアクションの大きさ
感情が素直にリアクションとして表われるため、鬱や不安が容易に表面化してしまう。
ミスをした時も容易に発覚してしまう。
従って、周囲からは「安定感に欠く」と見られた面があった。
また本人無自覚のうちに、相手に対する好き嫌いが表面化してしまっていた。


④視野の狭さ
視野の狭さは判断ミスにつながった。
一方面からの意見だけで突っ走ってしまったことが何度かあった。

利害関係者を洗い出し、多方面から意見聴取することが回避策なのだろう。
一瞬のうちにそういう判断が出来るよう常に準備しておく必要がある。


⑤突発時の対応の弱さ
何をしたらよいか冷静に考えられず、指示出しが出来なくなっていた。
この件では一度お客様からクレームを頂いた。


⑥自制心
先輩は遅刻と居眠りを時々していた。
先輩の態度は鬱による夜型生活に起因しているように思われたので
自分は寛容な態度で接するよう心がけたが、
しかし許されることではない。


⑦会話の問題
雑談は、しゃべりすぎるか全くしゃべらないかの二者択一状態。
周囲がひいていることに気付かず暴走したこともあり、
周囲が話したがっているのに気付かず一人去ってしまうこともあった。
周囲から問いかけられて、あなたは?と問い返せないこともあった。
ただ、周囲を満遍なくみようと努力されていることは感じた。

また、「一言多い」ことが、よくあった。
質問を字義通りに受け取って要らぬことを話してしまう感じだ。
筆談だと、一旦考えてから書き出せるようで良かったようだ。

会話でも筆談のように一瞬考えられるよう準備することが回避策か。
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by abcde354 | 2006-12-29 11:17 | 社会適応 | Trackback | Comments(4)

コミュニケーション能力向上に重要なこと

PSWの方に、コミュニケーション能力向上のために重要なことを伺ってみた。
教えていただいたことを以下にまとめておく。

声に出す、特に感情を声に出すことが重要。
「今日は寒いな」でも「雪が綺麗だな」でも、些細なことで良い。
とにかく感情を声に出すようにしなさい。

挨拶も声に出して行なうことが極めて重要。
自分から主体的に挨拶を行なっていくように。
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by abcde354 | 2006-12-29 01:51 | 社会適応 | Trackback | Comments(0)

「お笑い」に笑えない

先ほど、「M-1グランプリ2005」の再放送を見ていた。
そこで、どうにも笑えていないことに気付いた。。
会場がどっと笑っている場面、拍手が起きている場面、
そのような時でも
「何が笑いや拍手といった行動を引き起こすのか」分からなかった。

内容が理解できていなかったとは思えない。
グランプリに輝いた"ブラックマヨネーズ"の決勝戦テーマは、
「変な人を撃退出来る様に武術でも習いたいが、何を習ったらよいか」だった。
柔道、空手、相撲、と話が広がり、最後は熊でも飼えとなっていた。
話の展開が自然で、グランプリ取るだけのことはあるなと思っていた。

しかし、とにかく笑えない。

考えてみれば、他のお笑い番組でも滅多に笑ったことがない。
「笑点」しかり、「爆笑オンエアバトル」しかり。

感覚のずれなのだろうか?
決定的に見落としている情報があるのだろうか?
どうにも分からない。
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by abcde354 | 2006-12-23 17:32 | 自己分析 | Trackback | Comments(2)

自分と向き合えていないということ

デイケアで「自分の生き方」「生き辛さとその工夫」
といったテーマの発表を各自がすることになり、文章を書いた。
自分なりに頑張って書いたつもりだったが、
他メンバーの発表を聞き自分の発表はまるで教科書だと感じた。
抽象的で、読書等で学んだ自閉症の症状をそのまま列挙しただけ。
自分の「具体的行動」と「その結果」の関係を掴めていない。
自分と全く向き合えていないということだ。

自分と向き合うにはどうしたらよいのだろう。
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by abcde354 | 2006-12-16 22:52 | ひとり言 | Trackback | Comments(7)

アスペルガーの対人関係の基本姿勢

アスペルガーの対人関係の基本姿勢について、
アスペルガーの館の管理人秋桜さんが書かれた文章に、感銘を受けた。
引用しておきたい。

そもそもアスペルガーや自閉症の人の対人関係の基本姿勢は「自分が関りたい時だけに人と関る。そして相手が自分の思い通りに反応してくれるのは当然。思い通りにならないのは相手や周囲の環境が悪い」ということだと思います。

それを無理やり押し通そうとすると積極奇異的になり、相手から言われたことに「あんたがそうしたいんでしょ」と関ると受身的になり、人と関る時に厚いバリアを張ると孤立的になるのでしょう。

だから状況によって同じ人でも孤立型の要素が出たり受身型の要素が出たり積極奇異型の要素が出ることがあるでしょう。また、同じ人でも孤立型の要素が強く出る時期、積極奇異型の要素が出る時期、ということもあると思います。


自分が、インターネット上では比較的楽にコミュニケーションできる理由
を考え続けていたのだが、
「関わりたい時だけ関われる」からと仮説を立てることが出来た。

全文は以下。
http://www.nadita.com/asbbs/c-board.cgi?cmd=one;no=16550;id=
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by abcde354 | 2006-12-13 22:33 | 話題 | Trackback | Comments(2)

『知的障害者雇用の現場から〈2〉働く喜び、自立する若者たちの記録』 安部 省吾

『知的障害者雇用の現場から―心休まらない日々の記録』の続編。
知的障害者雇用の現場が、
障害者本人の作文や家族からの手紙等と共にまとめられている。

本書で繰り返し強調されていることがある。
知的障害者には「職業生活」と「余暇生活」との境界線がない、
安定雇用のためには双方を支援していく必要がある、ということだ。

そして著者の実践では、次の4点が重視されているように感じた。
 ①経済的自立(家賃、食費等の支払いを含め給料及び年金の一括自己管理)
 ②精神的自立(自分のことは自分でする、掃除洗濯等)
 ③社会的自立(事前に内容を調べ朝礼で発表することで、主体的能力を高める)
 ④余暇生活の充実(休日は友人と交流すること)
特に強調されていたのは、「金銭管理」「友人との交流」「スマイル」であった。


以上をアスペルガー当事者への適応で考えてみる。
山口大学の木谷秀勝先生(臨床心理士)が
「アスペルガー当事者の就労には生活力が重要」とおっしゃられていたが、
生活力を分解すると①~④のようになるのではなかろうか、と感じた。
自立と余暇生活の充実、自分も努力が必要だ。

知的障害者雇用の現場から〈2〉働く喜び、自立する若者たちの記録
安部 省吾

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by abcde354 | 2006-12-11 23:20 | 読書 | Trackback | Comments(4)

何かを始める前に、まず相談を

発達障害者支援センターの方からありがたい御指摘を2つ頂いた。

①「何かを始める前に、まず主治医に相談しなさい」
失敗することが多いので、
ある程度目処がたつまでは一人目立たずやる習慣がついてしまっていた。
しかし、目処がついた後に元に戻さねばいけない場合、大変な労力を費やす。
そして、元に戻す過程では様々な迷惑をかけてしまう。
まずは主治医に相談しなければいけない。

②「他者から提案があった時には、その場でYesNo即答せずに、持ち帰って主治医に相談しなさい」
字義通り受け取って即答しなければならないと思ってしまうことに気付いた。
「一旦持ち帰って相談する」、常に意識しなければいけない。
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by abcde354 | 2006-12-11 01:40 | 社会適応 | Trackback | Comments(0)


成人アスペルガー症候群当事者とうふ(2006年確定診断済)が綴る、アスペルガー的社会人生活。
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