人気ブログランキング | 話題のタグを見る

アスペルガーは定型以上に模範的でなければならない

かつて一緒に仕事をした中国の方が、
一生懸命日本のしきたりを吸収しようと努力されていたことを思い出した。

その中国の方の一生懸命な姿勢は多くの日本人の共感を得て、
日本で友人を沢山作られていた。

日本で暮らす中国の方、定型文化で暮らすアスペルガー、
異文化で暮らしているという意味では同じだ。

中国の方が一生懸命日本のしきたりを吸収しようとされていたように、
アスペルガーは定型文化を定型以上に吸収しなければいけないし、
そのための努力を惜しんではいけない。

そして、定型以上に模範的であって
初めてアスペルガーの(定型から見ると)不可解な行動は
笑って済ませられることを
アスペルガーは自覚しなければいけない。
Commented by マルマル at 2011-10-04 08:39 x
本当に、とうふさんのおっしゃる通りだと思います。

異文化は、誰の周りにもあり、就職先でも嫁ぎ先でも旅行先でも文化やマナーは違うので、それに従い、馴染み、こなす努力をしないと、自分が受け入れてもらえません。
その人の努力を認めて、かばってくれたり、信頼してくれたりする人は必ず出て来ると思います。

定型も、自分の悪い癖というものはなかなか克服できるものではなく、何かのひょうしに「あぁ! またやっちゃった」と自己嫌悪になったりするものです。
でも、相手のせいにしても何も改善されず、反発癖がついたらそれこそ自分の精神も行動も成長は止まってしまいますから、我慢したり譲ったり馴染んでみようと・・・努力するんですよね。(努力しない定型も居ますが)

私の知っているアスペルガーの人達は、確かに「人として考え方や行動が正しい」と信頼できる部分があります。
定型なら揺れたりぶれたりしがちな良心が、迷いなく自然につらぬかれている姿勢があるように見えます。
それは純粋として感じられ、その純粋性に魅かれるし信頼感を持っています。

Commented by こしゅこまま at 2011-10-04 20:50 x
療育を受けておられないとうふさんが、自力で遂にこの『パラダイム』に到達なさった事は、非常に尊いことだと思います。
AS当事者は、義務の履行と権利の行使の『収支バランス』を無意識に感じ取って要領よく立ち回ることができないので、日頃から「定型以上に模範的」に行動することで『義務の履行貯金』を積み立てておき、無意識に取ってしまった「不可解な行動」を多数派から大目に見てもらうという『不意の支出(権利行使)』に備えなければならないのです。とても大変なことなのですが、「定型文化」の『マイノリティー』たるAS当事者には、それが最も周囲との軋轢を少なくする『ライフスタイル』なのだと、私も考えます。
Commented by こしゅこまま at 2011-10-04 20:52 x
ウチの娘にとっては毎日のように言い聞かされている『パラダイム』ですが、残念ながら、当たり前のこととして身に付くまでには至っていません。折々、友達や先生から「不可解な行動」を大目に見てもらっている=『貯金を使っている』のに、それを自覚できないため、我慢して『義務の履行貯金』を積み立てているのにちっとも報われないと感じてしまうそうで、私相手に時々『爆発』してしまいます。もう1〜2パス連想を発展させれば、周りの多数派の人たちが「不可解な行動」を受け入れてくれている『思いやり』に気付けるんですけどね.....
Commented by struggle33 at 2011-10-05 16:40 x
社会適応を継続させるために、とうふさんがこれまでも採用されてきた規範だと思います。

定型多数派は悲しいことに、ASに対しては「自文化中心主義」であり、異質な人々を嫌って、偏見さえ持ってしまうことは事実でしょうから。

ただ、無理を強いる定型規範戦略がいつかは破綻しないか心配です。
…どうしても嫌なことには、'努力はしない'こと(=それによる不利益を覚悟するということ)という、マインドセットの変更も必要と考えます。
名前
URL
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。

by abcde354 | 2011-10-04 00:45 | 社会適応 | Comments(4)

成人アスペルガー症候群当事者とうふ(2006年確定診断済)が綴る、アスペルガー的社会人生活。


by abcde354