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コミュニケーションが良ければ、アスペルガーでも心折れずに職責を全う出来る

前の上司にお話を伺う機会があった。
そこで、一緒に仕事した際に気をつけたことを伺ったところ、
「コミュニケーションを多めにとること」との回答を頂いた。

あの時は22時定時、業後も土日も自宅で勉強という日々だった。
にも関わらずアスペルガーの自分が心折れずに職責を全う出来たのは
コミュニケーションが良かったからなのか、と気づかされた。

一緒に仕事しはじめた当初、
前の上司と自分はコミュニケーション(特に口頭での会話)
が全く成立していなかった。
定型であれば5分もあれば説明できることを
1時間2時間かけて説明することが日常茶飯事だった。
認識相違もよくあることで「認識相違」なる記事まで書いたほどだ。

それでも前の上司は本当に忍耐強く、自分の説明を聞いてくださった。
徐々に、1時間の説明は、30分になり、5分になり、電話でも済むようになった。

一緒に仕事させて頂いたのは2007年だから5年前だ。
もはや美しい思い出になってしまう5年という歳月が経ってなお
「多めに」という表現を使われたということは、
前の上司も自分とのコミュニケーションが相当大変だったのだろうと思う。

ただ、忍耐強く話を聞いてくださったお陰で、
自分は心折れないばかりか最後までモチベーションを高く保つことが出来た。
前の上司と離れると決まった際には
「上司への思いを抑えきれなくて綴ってみる」という記事すら書いている。
(結局ノートは4冊になったのだが、今でもそのノートは時々見返している)

他者に興味関心の薄いアスペルガーの心を支えていたのが
他者とのコミュニケーションだったというのは何とも皮肉な話だが、
それが現実というものだろう。
アスペルガーはコミュニケーションを直視し、
周囲とのストレスのないコミュニケーション方法を日々模索していく必要がある、
と感じずにはいられなかった。
Commented by はるっち at 2012-05-27 22:46 x
はじめまして。偶然見かけて入りました。診断されてはいませんが、傾向はあると思います。

今回の記事、大変参考になりました。上司との間で多めにコミュニケーションを取ることで信頼関係を築いていかれたのですね。私も認識の違いで仕事がうまくいかないことが多いので、努力してコミュニケーションを取っていこうと思います。

何事も人のせいにするでなく、前向きに解決されようとする姿勢に感銘を受けました。これからもよろしくお願い致します。
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by abcde354 | 2012-04-25 01:53 | 社会適応 | Comments(1)

成人アスペルガー症候群当事者とうふ(2006年確定診断済)が綴る、アスペルガー的社会人生活。


by abcde354