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『障害者の経済学』 中島 隆信
障害者問題を経済学の視点から分析しようと試みた書物。
著者は慶應義塾大学商学部教授。脳性マヒの子供をお持ちだ。 自分のような中途診断者にとっては、障害者問題の歴史を知る良い契機になった。 特に、以下3つは障害者の現実を知る上で衝撃であった。 ・1996年まで「優生保護法」という法律があり、障害者は中絶できたこと ・1979年まで障害者は就学免除されていたこと ・社会福祉法人の設立要件は、「基本資産を一億円以上保有した法人を設立すること、施設に供する土地や建物を法人が保有していること」 また、障害者に対する社会の見方についても言及されていた。 しばしば当事者が忘れがちの事であると感じた。 以下に引用しておきたい。 障害者とは、社会における「かわいそうな人々」であり、「助けてあげる対象」。 あるいは、障害を抱え、いろいろな意味で「頑張っている人々」であり、 いつまでも子供のような「純真な心」を持つ存在でなければならない。 したがって、障害者にとって分相応の行いというのは、 世間の人々にこうした印象を与え続けることなのである。(p.85-86) 障害者の経済学 中島 隆信 ![]() 東洋経済新報社 2006-02-10 売り上げランキング : 32495 おすすめ平均 ![]() Amazonで詳しく見る by G-Tools ■
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by abcde354
| 2007-01-03 17:11
| 読書
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成人アスペルガー症候群当事者とうふ(2006年確定診断済)が綴る、アスペルガー的社会人生活。
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